夜があけた。









そして午前8時。奇跡が起きた。















全員が目覚めたのだ。










何か不幸なこと起きる前触れとしか思えない奇跡。予報にはない大雨が降り、三重観光が台無しになってしまうのではないか。そんな不安が一瞬脳裏をよぎった。






顔を洗い、歯を磨き、お着替えを済ませた僕らは贅沢すぎる朝ごはん「丸亀製麺のうどん」を食べに立ち上がった。



俺たちを丸亀製麺のうどんが待っている。寒い朝にあったかいうどん。これほどまでに贅沢な朝ごはんはあるだろうか。僕は明太釜玉うどんを頼むことを心に誓った。




夜食のカップラーメン、シュークリームにヨーグルト。たくさん食べたのにも関わらずお腹はめっちゃ空いている。早く食べたーい。わーい。でも丸亀製麺、開店11時やって。おーーーーい。癖ーーーー。オチの癖がすーーーごーーい。




8時に目覚めたことへの天罰なのかもしれない。やっぱり昼まで寝とけばよかった。





目覚めてしまった以上、お腹が空いているのは止まらない。食べること以外にはこの空腹を満たせないのだ。
僕らは我慢できず、開店の10分前に丸亀製麺の駐車場へたどり着いた。





意外なことに、駐車場にはポツポツと車がとまっている。Kずき君は気付く。






「あ、今日釜玉うどん半額の日やん!!」






僕の決心が揺らいだ。「先生、明太釜玉は釜玉うどんに含まれますか?」答えは当然NO。くそったれぇぇぇぇ!!ベジータ以外にこの言葉を使う人は生涯見ることはないだろうと思っていたがまさか自分で使うことになろうとは。明太釜玉うどんも半額とは言わんが100円引きとかにしてーなーと言わずにはいられない。だって、釜玉うどん半額ってことはだよ。その浮いた半額分でとり天とかおにぎりとか追加できちゃうってことだよね。え、それはほんまに最高。いやいやいやいやそれでも明太子はないじゃん。いや、おにぎりの明太子追加すればよくね?天才じゃね?いーーーや明太釜玉の明太子とおにぎりの明太子を一緒にしゃいけねぇよ。人生で最大級ともいえる決断を迫られ、悩んでいる間にも駐車場の車が増えていく。






僕らは焦り、入り口の扉の前に並んだ。他の人たちは車の中で暖を取りながら待機している。そりゃそうだ。めっちゃ寒い。寒いが僕たちは先頭を譲ることはしなかった。しかし、僕たちは寒さに耐えることの恩恵。それを分かっていた。一つは、一番最初に入ることで奥の座敷席を確実に確保できること。二つ目、これが真の目的。あえて身体を冷えさせることにより、あったかいうどんを食べたときのありがたみを倍増するという空腹の男たちにはたまらない最高の効果が期待できるのだ。車の中でポカポカしている奴らは本当に損をしているな。僕たちは鼻水をたらしながら扉の前で中の店員さんを威圧した。はやく開けてくれ。その光景はiPhoneの新作が出る日の東京のApple Storeに並ぶ行列を思わせる。この丸亀製麺を奈良のApple Storeと認定しよう。






Uが君のかき揚げの食べ方には、皆絶句したがそれは個人の自由なのでここでは割愛させていただく。あれはマジでないけどな!!お湯にかき揚げ浸してほぐして食べるってなに!え!!かき揚げの良いところ失くしてから食べるってなにごと!結局言ってしまったが、これ以上は言わない。決して言わない。僕は明太釜玉うどん食べました。最高でした。やっぱり身体を冷えさせてから食べるあったかいうどんは最高ですね!お試しあれ!!!







うどんで空腹を満たし、心も身体もぽっかぽかになった僕らは三重へ向かった。






今回お世話になるKつま君の家に早速向かいたいところではあるが、Kつま君はまだ東京にいるので、先に三重観光をしてから向かうとする。







三重といえば、やはり








松阪牛









ではなく











忍者!!!!










NARUTOど真ん中世代である我々にとっては忍者は絶対外せない。










当初の予定では、鈴鹿サーキットと忍者村へ行こう!ということになっていたが





鈴鹿サーキットはまさかの休業。





伊賀か甲賀かどちらの流派をおさめるか。慎重に検討したところ、お城が横についているので「伊賀流忍者博物館」へ向かうことにしました。(突然の文体の変更)





やはり、トイレだけは裏切りませんね。



どこの観光地もトイレだけは凝っている印象。



和をウリにしている観光地のトイレは男性は「殿」女性は「姫」と書かれているのをよく見ます。







唯一のお土産屋さん



写真の左側で自分が撮られていると勘違いして見切れているKずき君が写っています。


「ちょちょ、このポスター見て!www」と興奮気味に食いかかってきたのですが割とどうでもよかったのでスルーします。




この店で、Tしき君とTくら君がそれぞれゴムとプラスチック手裏剣を購入してテンションあげすぎて、Tくら君がお金を払わないと入れない博物館の敷地内に投げ入れてしまったり、雨が降ってきたり、博物館が思ったよりスケールが小さかったり、みんなのテンションちょっと下がったり。









「え、博物館行く?」










「いや、まぁどっちでもええけど」










「せっかく来たし、他にやる事ないしなぁ」





















「ほんなら、行こか」









「雨降ってきたしな」





お金を払って雨宿りすることにした僕たち。





雨宿り感覚で忍者博物館に行く奴らはもしかしたら僕たちが初めてなのではないだろうか。




忍者博物館は、入館して自由に見学するわけではなくインストラクターの方がついて説明、実演をしてくれます。






もちろん忍者の。






僕たちは、実演の開始時刻よりも早く博物館に入れてもらい、インストラクターの忍者からおもしろい話を聞いた。












戦国の世で死なない座り方












え、座り方一つで死ぬんですか?







戦国時代は死ぬんです。







いつ何時襲われるかもしれない。心を許した腹心の友であっても、いつ裏切りに合うかもわからない。座り方一つで本当に簡単に一瞬で命を落としてしまう。戦国時代はそんな時代だったのです。







正座、あぐら







普段僕らが何気なくしているこの座り方にも死なない座り方と死ぬ座り方があります。






死なない座り方講座を真剣に聞き入る僕ら






ここで書いてしまうのは簡単ですが、それだと面白くないので、実際にインストラクター忍者に話を聞いて実演してもらう方が確実におもしろい。




あとこの話をしてしまうと時間をつなぐネタがなくなってしまうと思うのでやはり現地で聞いていただきたい。






先ほどの写真。







ただの普通の和室に見えるが、ここは忍者屋敷。当然カラクリがあります。モロ写真に写っている。やはり言ってしまうと面白くないので言わないし、これから行こうと思っている人たちの楽しみを奪ってしまうことにもなるし、営業妨害じゃねって思ったりするので書きませんが、誰でも一度は見たことのあるものだと思います。





簡単そうに見えるカラクリでも、実はかなり技量がいるということもわかりました。カラクリがわかっても僕らじゃ到底扱えない代物ばかりで、僕らがこの城に住んでいても一時間ほどで攻め落とされ全滅すると思います。





そしてカラクリは必ず一つではありません。複数を組み合わせてあります。





一つのカラクリに、必ず他のカラクリが作用しており、何重にも生きるための術が張り巡らされている。これには感動しました。




複数の部屋がある和室の広さは、田舎のおじいちゃんの家よりもしかしたら狭いのではと思うほどでしたが、カラクリのない部屋など一つもなかったです。本当に一つも。







忍者博物館というネーミング。「博物館」という堅苦しさが僕たちの期待値をそこまで上げてくれなかったのですが、行ってよかった。この博物館には行く価値がある。今なら自信をもってそう言えます。





インストラクター忍者さんはとてもユニークでそして動きが素早いのなんの。これが忍者か。そう思わずにはいられない実演だった。







忍者に興味がある人はマジで一度は行って欲しいと思う。












遅くなってしまいましたが、この場を借りて言いたいことがあります。






インストラクター忍者さんお誕生日おめでとうございます🎉





誕生日が2月2日で「ニンニン」という情報を自慢気に言ってきますが、そこは生温かい眼差しで笑ってあげるといいと思います。


















実演後には、階段を下ったところに資料館があり、水蜘蛛のちょっとした体験だったり(2月のくそ寒い日だったので実際に水の上を歩くやつじゃなくてよかった)




忍者の様々な道具の資料があったりします。 いろんな手裏剣の形や、投げ方があり面白かったです。









これは別館の誰でも無料で入れる資料館にある忍者が生き、活躍した当時を模したジオラマですが、





皆さんこれを見て気になるところはありませんか?











中央の田んぼに注目してください。













見にくくて申し訳ないのですが、中央の田んぼにあるこの穴は実は地下道がなんです!






よく見るとその地下道を忍者が移動しているのがわかります。







田んぼの下ですよ。他の至る所にも地下道が存在しており、諜報活動に使い、時には逃げ道として使ったんですね。







他にもたくさんの資料があり、とても満足しました。







個人的には、少し大人向けかなと。大人といっても小学生高学年以上ぐらい。実演は確かにかっこよくていいのだが、派手にかっこよく闘う忍者のイメージがある小さなお子様には少々退屈かもしれないです。




しかし、そんなお子様にも忍者の手裏剣などを用いた実演ショーなるものもあるのでそちらも行ってみるといいと思います。(今回は時間の都合で行けなかった)







ぜひ、伊賀の忍者博物館へ!!









忍者博物館を満喫し、一行は上野城へ。










趣あるわぁ〜〜〜











上野城への入城券



これを見て思うことがあります。
右上の「上野城」という文字の下に「UENO CASTLE」って書いてますよね。


これ僕すごく嫌だなって思ったんです。外国人観光客も来ると思うので、そのための配慮かと思うのですが、僕は外国人観光客に配慮するならこれ消した方が良いと思います。


忍者や日本のお城のファンであればこれくらい勉強すれば読めるし、少なからず「漢字」に良さを感じていると思います。英語がイラストやフォントの「和」の感じをぶち壊してて嫌いです。


もし、自分が海外の有名な観光スポットへ行ったとします。お金を払ってチケットを受け取りました。ここでしかもらえない特別なチケットです。そこには当然そのスポットの名前や、イラスト・写真が入っているわけですが、その国の言語で書かれたスポットの名前の下に、日本語で訳が書かれていたらどう思いますか。嫌じゃないですか?日本語書かれていなかったら大事に取って置くと思うのですが、日本語書いてあったらたぶん捨てると思います。日本人への気遣いに好感は持ちますが、海外のこの空間を楽しみに来ているのだから別にチケットにはいらない。スポット内の案内やパンフレットだけで充分です。形として残るものにはそういうの書いてほしくない。






雰囲気大事にしたいんです。





とはいっても、やはり日本の城はいいですね。





中に入っていなくても鯱鉾の時点で既にかっこいい。



城に詳しいわけではないですが、侍や忍者、武士に日本の男の子なら一度は憧れたことがあるでしょう。その流れでお城は切っても切れないもの。日本史の分厚い資料集でも城が載っているページは食い入るように見たものです。



やっぱりお城はいいなぁ。




じわじわとあがるテンション。




中はどうなっているんだろう。どんなものが展示されているんだろう。




ワクワクが止まりません。



入り口で、靴を脱ぎお城の中に入るや否やこいつがど真ん中にどっしりと構えていました。





雰囲気とかマジでどうでもよくなりました。






ひこにゃんとかヒットした例もありますし、子どもも取っつきやすくなり、歴史を学ぶきっかけになっていいかもしれないし、メリットデメリットはあると思うのでここでは「かわいい」とだけ。








同階に、10以上の顔出しパネルがあるので複数人で行くのがおすすめです。






一人じゃ撮影できないんでね。







ちなみに外の景色は最上階よりも、その一つ下からの景色が良いと思います。











あと、階段には気をつけてくださいね。












かなり急ですし、











ごく稀にケツ穴を隠して通せんぼしてくる不届き者も出現します。















なんやかんや言いましたが、結局は楽しんで上野城を後にする頃には陽が落ちてきていました。






この時期は寒いからなのか、空いてきてゆっくりと見て回ることができました。









空いているからといって、くれぐれも階段で「じゃんけんグリコ」とかしないで欲しいと思います。















まだ三重トリップの初日は終わっていない。この日に訪れた場所で、まだ紹介していない三重の魅力もあります。三重は忍者だけではありません。






しかし、長くなってしまったので続きは次回にまわすことにします。







次回は、美味いラーメンと最高の銭湯、二日目の旅まで。三重トリップを最後まで書ききります。






今回はここまで。






では。







(つづく)